本日もデザイン日和

ママ×クリエイティブento代表・グラフィックデザイナー馬場早苗の自由帳

群馬イノベーションアワード申し込みました!

ついに申し込みました、群馬イノベーションアワード!

群馬イノベーションアワード(略してGIA)とは何かというと、革新的なビジネスを行おうとしている人材を発掘するビジネスコンテストです。
9月末が応募締切、一次審査、二次審査を通過すると12/2にヤマダグリーンドームでファイナルステージがあり、公開プレゼンにて大賞と入賞が決定されます。

群馬イノベーションスクールのスタートからおよそ半年。
初回の講義から「全員、GIAに応募するように」と言われていたのです。
毎月行っていたグループディスカッションも、全てはGIAを目指してのこと。
あるOGからは「スクール生はファイナルに進む責務がある」との言葉もいただきました。
長谷川先生から指導していただいて結果を出さないわけにはいきませんよね。
なかなかのプレッシャーです。

結構いけるんじゃないかな〜なんて楽天的に思える日もあれば、自分の頭の固さと凡人さ加減に凹み、全て投げ出したくなってしまう日も…。
浮きつ沈みつを繰り返していましたが、長谷川先生から個人指導をしてもらったり、グループの仲間達にアイデアをもらったりで、なんとか形にすることができました。

講義やグループディスカッションで他のスクール生のプレゼンも見ていますが、皆、熱い思いがあるんです。
解決したい社会課題のために何年もかけてプランを練ってきた人、どうしたらそんなこと思いつくんだろうというアイデアを出してくる人。
敵わないなぁと心底思います。

仲間だったスクール生が、今度はライバル。
私より遥かに優れたアイデアで、素晴らしいプランが多数応募されるでしょう。

でも、自分なりに、できることは精一杯やったつもり。
どうしていいのかわからずに迷走したこともありましたが、考えて話し合って意見を仰いで、改善に改善を重ねてきました。
今の自分にできる全てを出し切り、応募用紙に思いを込めました。

いくつか部門がある中で、私が応募したのはビジネスプラン部門(一般)。
せめて一次審査くらいは通過したいな。

昨年の応募総数123組のうち、この部門への応募は41組。
1次審査を通過したのは15組。
今年も同じくらいかな?
倍率はおよそ3倍。
1次でさえ、なかなかの狭き門。
なんて周りを気にしてるようじゃダメか(笑)

グラフィックデザイナーの仕事は、商品やお店の良さを引き出し、伝える仕事。
同様に、自分のプランも最大限にアピールして伝えた。
私は伝えるプロなんだから大丈夫、と自分に言い聞かせてみる。

何はともあれ、一段落。
通過していることを考えて、二次審査の準備も考えておかないといけないけどね。
今はグループの皆と打ち上げして、結果を待とう。

初のゲスト講義!第4回イノベーションスクール 1〜3期生も集結!

第4回イノベーションスクールはいつもの長谷川先生の講義に変わり、ラクサス・テクノロジーズ株式会社の児玉昇司代表取締役社長の公開講義でした。

ラクサス・テクノロジーズ株式会社は月額制で高級ブランドバッグ使い放題のシェアリングサービスを行っている会社です。
児玉社長が立ち上げた会社は、これでなんと4社目!
会社を興すのって、相当なパワーが必要なはずです。
このエピソードを聞いただけでも児玉社長のパワフルさの一端が見えた気がします。

なんと今回のために、児玉社長が起業家向けのプレゼンを用意してくださったそう!
その講義を聞こうと、私たち4期生以外に1〜3期生、企業や行政の方々も参加され、軽く100名を超える聴講者が。
聴衆の視線を一手に集め、いよいよ講義スタートです。

最初に頂いた言葉は「成功は運によるものではない」。
運だけが成功の秘訣なら、成功を連発することはできないですよね。
では、成功に必要なものは何か?
ビジネスの「本質」とは何か?
基本であり根底である重要なキーワードを叩き込まれました。

続いて、具体的にビジネスの見つけ方、イノベーションの起こし方、成功に繋げるためのポイントなど、様々なノウハウが惜しげもなく披露されていきます。
早いテンポで、時にユーモアを織り込みながら。

児玉社長自身の経験談を基にされた話もあり、重みがあります。
何より噛み砕かれていて、分かりやすい!
難しい言葉を使って、自分は知識があり頭がいいとアピールしようとする人が時々いますが、このように難しくなりがちな内容を誰でも分かる言葉で誰もが理解できるように伝える人が本当に頭がいい人ですね。
もちろん、長谷川先生も同様です。

聴講者ももちろん真剣。
重要なキーワードやポイントが出てくるたびに、会場中にペンが走る音が。
会場が変わっても人数が増えても、イノベーションスクールの熱気は同じです。

講義が進むと、イノベーションスクール第1回から、耳にたこができるほど繰り返し聴いてきた言葉がまたも出ました。
「常識を疑え!」
言葉にするのは簡単だけど、これがとても難しい…。
最近は、いかに自分が常識にとらわれ、柔軟な発想ができないかを痛感しています…。

また、これまで考えたこともなかった視点。
「考える」と「悩む」の違い。
ビジネスに必要なのは悩むことではなく、考えること。
考えてるつもりが悩んでたなー、と気づかされました。

ビジネスを展開していくには、パートナーも必要です。
自分のビジネスに興味を持ってもらうための手段であるプレゼン、ピッチのコツもお話ししてくださいました。
ここは比較的、得意分野。
知っている内容もありましたが、新たに得られた知識もありました。
協業するには相手に「寄り添いたくなる強力なメリットを」。
私が与えられるメリットってなんだ?

プレゼンを聞いてもらうための知識として「人の話は10分で飽きる」という話がありました。
ここまで既に1時間以上経過。
しかし、全く飽きていない!飽きる暇がない!
それだけ児玉社長のプレゼンが優れているってことですよね。
そんなプレゼンができるようになりたいな〜。

児玉社長は内容も話し方も素晴らしいのですが、スライド資料もとても素晴らしいんです!
文字のバランスも良く読みやすく、写真の入れ方や使い方も完璧。
うるさくなりがちなアニメーションもこれだけ効果的に的確に使われているのは初めて見ました。
資料も見習うべきポイントだらけでした。

ラストは質疑応答です。
同期からもいくつも質問が。
私は結局最後まで手を挙げられず。
そういうところがダメなんだな〜。

講義終了後には1〜4期生と講師、運営の方々との懇親会も。
そこでやっと児玉社長に一つだけ質問ができました。
過去にも3回会社を興しているということから尋ねた質問は「ビジネスを辞めようと決断するポイントは?」。
頂いた回答は「自分の思い描いた仮定にならなかったら」。
逆に言えば、スタートする時点でそれだけ明確な仮定ができるほどのビジョンを持てているかどうかって事ですよね。
うーん、深い。

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馬場早苗
ママ×クリエイティブento代表。
消費者目線でパンフレットやチラシからイラストまで、幅広く販促ツールの制作を行っているグラフィックデザイナー。
15年のデザイン制作実績。

「わたしが “フリーデザイナー” になった理由」の取材記事を書いていただきました!

entoで主催していたライティング講座が終了しました。
講義のなかで、受講生がふたり一組になり、お互いの取材記事を書くという課題があったのですが、参加者が奇数だったために私もおまけで取材してもらうことに。

課題のテーマはターニングポイントについて。
元小学校教諭である山田友希さんに取材・執筆していただいたものを元に、entoのパートナーである岩﨑に書いてもらいました。
せっかく書いてもらったものをそのまま眠らせてしまうのももったいないので、ブログにて公開させていただくことにしました!


今の私があることや、そこに至るまでの葛藤、思いを引き出し表現してくれました。
ライターってやっぱり凄い!
以下に掲載させていただきますので、良かったら読んでください(^^)

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“時短勤務”で本当に満足? わたしが「フリーデザイナー」になった理由

 「会社と保育園と自宅とを行き来する毎日、夫は帰りが遅くて平日は母子家庭のような生活……一体何のために働いているのかな……」
 そう感じながらも日々をやり過ごすママさん、多いのではないでしょうか?そんな悩みを自らの選択と行動で解消した、馬場早苗さん。2人のお子さんを育てながら、現在フリーのデザイナーとして活躍する早苗さんの、“ターニングポイント”について伺ってきました。

モヤモヤしながらの育児×仕事の日々

 5歳と2歳の姉妹を育てながら、仕事を続ける早苗さん。もともとは印刷会社にデザイナーとして勤務していましたが、上のお子さんを出産したころから“退職”を意識しはじめたそうです。
 「業界的にも、“残業が当たり前”の会社でした。子どもが産まれたら、当然以前と同じような働き方はできません。時短勤務にしてもらったのですが、そうすることによって責任ある仕事は任せてもらえなくなりました」。
 夫は朝6時に出勤し、帰宅は8~9時。なかなか手を借りることができないまま、なんとか仕事と育児を両立させていました。でも、どこかモヤモヤが晴れない日々。「わたしがしたかった仕事はこんなことじゃない、わたしが望んでいた生活はこんな日々じゃない……」。
 その後念願の第二子を授かり出産したものの、仕事に復帰してからの日々を想像すると苦しくなる日々。別の働き方ができないだろうかと模索しはじめました。そんなとき、太田市主催の女性向け起業塾『おおたなでしこ未来塾』の塾生募集を発見。「何かヒントがあるかもしれない、同じような女性に出会えるかもしれない……!」と希望を抱き、入塾を決意しました。

たくさんの収穫があった「おおたなでしこ未来塾」

 『おおたなでしこ未来塾』がスタートし、20名以上の活動的な女性たちのなかに飛び込んだ早苗さん。60歳を過ぎても大学で勉強している女性や、妊娠中にもかかわらず起業に向けて努力している女性……会社に勤めているときには出会えなかった、ステキな女性ばかり。そんな仲間との出会いにより、「リスクを恐れてばかりで、自分は何もしていない」ことに気付かされたそうです。
 「会社に対する不満はたくさんありながらも、雇用されていることの安心感は捨てきれなかったんですよね。自分が変わらなきゃ、状況は変わらない。自分が行動しなきゃ、周りも変わらない。そのことを、改めて痛感したんです。これがわたしの大きなターニングポイントでしたね」。

女性&ママクリエイター団体「ento」を設立

 その後会社を退職し、フリーランスデザイナーの道へ。そして、『おおたなでしこ未来塾』で出会い意気投合した岩﨑未来さんと、女性&ママクリエイターの団体『ento』を設立しました。
 「同じく二児の母であり、フリーライターという職業を続ける彼女とは、多くの共通点がありました。自分たちが持つ悩み、想い、希望……。それらを、同じ女性、そしてクリエイターという側面から助け合い、共有することで、仕事の面でも育児の面でも相乗効果が生まれるのではないか、と思っています」と、その意気込みを語ってくれました。
 フリーへの転身、そしてフリーになるために背中を押してくれたなでしこ未来塾との出会い、そして岩﨑さんとのento設立……「一歩踏み出して行動すると、周りの環境や状況がどんどん良い方向へ変わっていった」と、早苗さんは言います。

 「自分を変えるためには住むところを変えよ、自分を変えるためには付き合う人を変えよ、自分を変えるためには時間配分を変えよ」 これは早苗さんが最近知り、「すべて自分が実践してきたことだ!」と驚いた言葉なのだそう。
 「わたしがフリーになったのは、自分らしく生きるため。この言葉のように決意して行動に移した途端、世界が変わりました。本当にこの選択をしてよかったです!」と明るく話す、早苗さん。女性の強さをも感じさせる、希望に満ちた眼差しが印象的でした。


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馬場早苗
ママ×クリエイティブento代表。
消費者目線でパンフレットやチラシからイラストまで、幅広く販促ツールの制作を行っているグラフィックデザイナー。
15年のデザイン制作実績。