本日もデザイン日和

ママ×クリエイティブento代表・グラフィックデザイナー馬場早苗の自由帳

すごい方が講義に!第7回 群馬イノベーションスクール

すごい方のお話を聴いてきました!
バック・トゥー・ザ・フューチャーのデロリアンをユニバーサルスタジオから買っちゃった方!
実際にデロリアンをゴミから作った燃料で走らせちゃった方!

本当にすごいのは行なっている事業なんですが、デロリアンの話だけでも心を鷲掴み(笑)
好きなんですよね、バック・トゥー・ザ・フューチャー。
もう20年も前になりますが、ロサンゼルスのユニバーサルスタジオでデロリアンと時計台を見たことがあるんです。(プチ自慢(笑))
数年前にそのデロリアンを日本人が買ったというニュースを見て、衝撃を受けたんですよね。
まさか、ご本人にお会いして講話を聞く日が来るとは!

その方とは、日本環境設計株式会社の岩元会長。
日経ビジネスの「次代を創る100人」の第1位も獲得されています!
ちなみにソフトバンク孫社長が6位だそうですよ。

どんな事業をされているのかというと、リサイクルによって戦争を無くそうとしているんです。
???ですよね。

「この世にゴミは存在しない、全ては資源になる。」

ゴミを元素単位まで分解し、全てをリサイクルするんだそうです。
1着の服から1着の服を、1つのおもちゃから1つのおもちゃを作る。
既に存在するものを半永久的にリサイクルすることができるので、石油など新たな資源を発掘や購入する必要がなくなるのです。
ほとんどの戦争は資源の奪い合いや利権争いが原因。
資源を取り合う必要がないので、戦争がなくなる。

夢のような話ですが、その技術を確立し、実行に移しているんです。

しかもその利益で私腹を肥やすのではなく、その循環型のリサイクルの仕組みを世間に浸透させています。
いらない服をリサイクルに出すとデロリアンに乗れる、いらないおもちゃをリサイクルに出すと楽しいワークショップに参加できる。

義務としてではなく、善意としてでもなく、楽しいからという理由でリサイクルしたくなる。
わくわくドキドキさせて、リサイクルは楽しいということを根付かせ、循環する仕組みを作る。
岩元会長は、消費者や小売、メーカーなどを巻き込んだ循環のトライアングルのハブなんです。


2020年、東京オリンピックが開催されます。
携帯電話を集めてメダルを作る、というニュースは見ましたか?
それを仕掛けたのも岩元会長!
リサイクルのみでメダルができるんです。
平和の祭典で、リサイクルで資源か循環するということがますます世界に広まっていきます。
20年後、30年後、今よりも平和な世界になるでしょうか?

講義後の懇親会では岩元会長の向かいの席という、最高の座席に!
色々質問させていただきましたが、丁寧に、そして面白おかしく答えてくださいました。
GISに参加して、たくさんの刺激的な方や素晴らしい経営者の方にお会いする機会をいただきましたが、今日は一段と刺激的でした。
これも田中社長や長谷川先生のおかげです。
GISに参加することができて良かったと、改めて実感。
「良かった」で終わらせずに、ちゃんと活かしていかなきゃな〜。
刺激のみならず、毎度ながらのプレッシャーです。

と、興奮冷めやらずブログなんか書いてしまいましたが、もう寝ないと明日がヤバいぞ〜!

 

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群馬イノベーションアワード申し込みました!

ついに申し込みました、群馬イノベーションアワード!

群馬イノベーションアワード(略してGIA)とは何かというと、革新的なビジネスを行おうとしている人材を発掘するビジネスコンテストです。
9月末が応募締切、一次審査、二次審査を通過すると12/2にヤマダグリーンドームでファイナルステージがあり、公開プレゼンにて大賞と入賞が決定されます。

群馬イノベーションスクールのスタートからおよそ半年。
初回の講義から「全員、GIAに応募するように」と言われていたのです。
毎月行っていたグループディスカッションも、全てはGIAを目指してのこと。
あるOGからは「スクール生はファイナルに進む責務がある」との言葉もいただきました。
長谷川先生から指導していただいて結果を出さないわけにはいきませんよね。
なかなかのプレッシャーです。

結構いけるんじゃないかな〜なんて楽天的に思える日もあれば、自分の頭の固さと凡人さ加減に凹み、全て投げ出したくなってしまう日も…。
浮きつ沈みつを繰り返していましたが、長谷川先生から個人指導をしてもらったり、グループの仲間達にアイデアをもらったりで、なんとか形にすることができました。

講義やグループディスカッションで他のスクール生のプレゼンも見ていますが、皆、熱い思いがあるんです。
解決したい社会課題のために何年もかけてプランを練ってきた人、どうしたらそんなこと思いつくんだろうというアイデアを出してくる人。
敵わないなぁと心底思います。

仲間だったスクール生が、今度はライバル。
私より遥かに優れたアイデアで、素晴らしいプランが多数応募されるでしょう。

でも、自分なりに、できることは精一杯やったつもり。
どうしていいのかわからずに迷走したこともありましたが、考えて話し合って意見を仰いで、改善に改善を重ねてきました。
今の自分にできる全てを出し切り、応募用紙に思いを込めました。

いくつか部門がある中で、私が応募したのはビジネスプラン部門(一般)。
せめて一次審査くらいは通過したいな。

昨年の応募総数123組のうち、この部門への応募は41組。
1次審査を通過したのは15組。
今年も同じくらいかな?
倍率はおよそ3倍。
1次でさえ、なかなかの狭き門。
なんて周りを気にしてるようじゃダメか(笑)

グラフィックデザイナーの仕事は、商品やお店の良さを引き出し、伝える仕事。
同様に、自分のプランも最大限にアピールして伝えた。
私は伝えるプロなんだから大丈夫、と自分に言い聞かせてみる。

何はともあれ、一段落。
通過していることを考えて、二次審査の準備も考えておかないといけないけどね。
今はグループの皆と打ち上げして、結果を待とう。

初のゲスト講義!第4回イノベーションスクール 1〜3期生も集結!

第4回イノベーションスクールはいつもの長谷川先生の講義に変わり、ラクサス・テクノロジーズ株式会社の児玉昇司代表取締役社長の公開講義でした。

ラクサス・テクノロジーズ株式会社は月額制で高級ブランドバッグ使い放題のシェアリングサービスを行っている会社です。
児玉社長が立ち上げた会社は、これでなんと4社目!
会社を興すのって、相当なパワーが必要なはずです。
このエピソードを聞いただけでも児玉社長のパワフルさの一端が見えた気がします。

なんと今回のために、児玉社長が起業家向けのプレゼンを用意してくださったそう!
その講義を聞こうと、私たち4期生以外に1〜3期生、企業や行政の方々も参加され、軽く100名を超える聴講者が。
聴衆の視線を一手に集め、いよいよ講義スタートです。

最初に頂いた言葉は「成功は運によるものではない」。
運だけが成功の秘訣なら、成功を連発することはできないですよね。
では、成功に必要なものは何か?
ビジネスの「本質」とは何か?
基本であり根底である重要なキーワードを叩き込まれました。

続いて、具体的にビジネスの見つけ方、イノベーションの起こし方、成功に繋げるためのポイントなど、様々なノウハウが惜しげもなく披露されていきます。
早いテンポで、時にユーモアを織り込みながら。

児玉社長自身の経験談を基にされた話もあり、重みがあります。
何より噛み砕かれていて、分かりやすい!
難しい言葉を使って、自分は知識があり頭がいいとアピールしようとする人が時々いますが、このように難しくなりがちな内容を誰でも分かる言葉で誰もが理解できるように伝える人が本当に頭がいい人ですね。
もちろん、長谷川先生も同様です。

聴講者ももちろん真剣。
重要なキーワードやポイントが出てくるたびに、会場中にペンが走る音が。
会場が変わっても人数が増えても、イノベーションスクールの熱気は同じです。

講義が進むと、イノベーションスクール第1回から、耳にたこができるほど繰り返し聴いてきた言葉がまたも出ました。
「常識を疑え!」
言葉にするのは簡単だけど、これがとても難しい…。
最近は、いかに自分が常識にとらわれ、柔軟な発想ができないかを痛感しています…。

また、これまで考えたこともなかった視点。
「考える」と「悩む」の違い。
ビジネスに必要なのは悩むことではなく、考えること。
考えてるつもりが悩んでたなー、と気づかされました。

ビジネスを展開していくには、パートナーも必要です。
自分のビジネスに興味を持ってもらうための手段であるプレゼン、ピッチのコツもお話ししてくださいました。
ここは比較的、得意分野。
知っている内容もありましたが、新たに得られた知識もありました。
協業するには相手に「寄り添いたくなる強力なメリットを」。
私が与えられるメリットってなんだ?

プレゼンを聞いてもらうための知識として「人の話は10分で飽きる」という話がありました。
ここまで既に1時間以上経過。
しかし、全く飽きていない!飽きる暇がない!
それだけ児玉社長のプレゼンが優れているってことですよね。
そんなプレゼンができるようになりたいな〜。

児玉社長は内容も話し方も素晴らしいのですが、スライド資料もとても素晴らしいんです!
文字のバランスも良く読みやすく、写真の入れ方や使い方も完璧。
うるさくなりがちなアニメーションもこれだけ効果的に的確に使われているのは初めて見ました。
資料も見習うべきポイントだらけでした。

ラストは質疑応答です。
同期からもいくつも質問が。
私は結局最後まで手を挙げられず。
そういうところがダメなんだな〜。

講義終了後には1〜4期生と講師、運営の方々との懇親会も。
そこでやっと児玉社長に一つだけ質問ができました。
過去にも3回会社を興しているということから尋ねた質問は「ビジネスを辞めようと決断するポイントは?」。
頂いた回答は「自分の思い描いた仮定にならなかったら」。
逆に言えば、スタートする時点でそれだけ明確な仮定ができるほどのビジョンを持てているかどうかって事ですよね。
うーん、深い。

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馬場早苗
ママ×クリエイティブento代表。
消費者目線でパンフレットやチラシからイラストまで、幅広く販促ツールの制作を行っているグラフィックデザイナー。
15年のデザイン制作実績。