本日もデザイン日和

ママ×クリエイティブento代表・グラフィックデザイナー馬場早苗の自由帳

「わたしが “フリーデザイナー” になった理由」の取材記事を書いていただきました!

entoで主催していたライティング講座が終了しました。
講義のなかで、受講生がふたり一組になり、お互いの取材記事を書くという課題があったのですが、参加者が奇数だったために私もおまけで取材してもらうことに。

課題のテーマはターニングポイントについて。
元小学校教諭である山田友希さんに取材・執筆していただいたものを元に、entoのパートナーである岩﨑に書いてもらいました。
せっかく書いてもらったものをそのまま眠らせてしまうのももったいないので、ブログにて公開させていただくことにしました!


今の私があることや、そこに至るまでの葛藤、思いを引き出し表現してくれました。
ライターってやっぱり凄い!
以下に掲載させていただきますので、良かったら読んでください(^^)

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“時短勤務”で本当に満足? わたしが「フリーデザイナー」になった理由

 「会社と保育園と自宅とを行き来する毎日、夫は帰りが遅くて平日は母子家庭のような生活……一体何のために働いているのかな……」
 そう感じながらも日々をやり過ごすママさん、多いのではないでしょうか?そんな悩みを自らの選択と行動で解消した、馬場早苗さん。2人のお子さんを育てながら、現在フリーのデザイナーとして活躍する早苗さんの、“ターニングポイント”について伺ってきました。

モヤモヤしながらの育児×仕事の日々

 5歳と2歳の姉妹を育てながら、仕事を続ける早苗さん。もともとは印刷会社にデザイナーとして勤務していましたが、上のお子さんを出産したころから“退職”を意識しはじめたそうです。
 「業界的にも、“残業が当たり前”の会社でした。子どもが産まれたら、当然以前と同じような働き方はできません。時短勤務にしてもらったのですが、そうすることによって責任ある仕事は任せてもらえなくなりました」。
 夫は朝6時に出勤し、帰宅は8~9時。なかなか手を借りることができないまま、なんとか仕事と育児を両立させていました。でも、どこかモヤモヤが晴れない日々。「わたしがしたかった仕事はこんなことじゃない、わたしが望んでいた生活はこんな日々じゃない……」。
 その後念願の第二子を授かり出産したものの、仕事に復帰してからの日々を想像すると苦しくなる日々。別の働き方ができないだろうかと模索しはじめました。そんなとき、太田市主催の女性向け起業塾『おおたなでしこ未来塾』の塾生募集を発見。「何かヒントがあるかもしれない、同じような女性に出会えるかもしれない……!」と希望を抱き、入塾を決意しました。

たくさんの収穫があった「おおたなでしこ未来塾」

 『おおたなでしこ未来塾』がスタートし、20名以上の活動的な女性たちのなかに飛び込んだ早苗さん。60歳を過ぎても大学で勉強している女性や、妊娠中にもかかわらず起業に向けて努力している女性……会社に勤めているときには出会えなかった、ステキな女性ばかり。そんな仲間との出会いにより、「リスクを恐れてばかりで、自分は何もしていない」ことに気付かされたそうです。
 「会社に対する不満はたくさんありながらも、雇用されていることの安心感は捨てきれなかったんですよね。自分が変わらなきゃ、状況は変わらない。自分が行動しなきゃ、周りも変わらない。そのことを、改めて痛感したんです。これがわたしの大きなターニングポイントでしたね」。

女性&ママクリエイター団体「ento」を設立

 その後会社を退職し、フリーランスデザイナーの道へ。そして、『おおたなでしこ未来塾』で出会い意気投合した岩﨑未来さんと、女性&ママクリエイターの団体『ento』を設立しました。
 「同じく二児の母であり、フリーライターという職業を続ける彼女とは、多くの共通点がありました。自分たちが持つ悩み、想い、希望……。それらを、同じ女性、そしてクリエイターという側面から助け合い、共有することで、仕事の面でも育児の面でも相乗効果が生まれるのではないか、と思っています」と、その意気込みを語ってくれました。
 フリーへの転身、そしてフリーになるために背中を押してくれたなでしこ未来塾との出会い、そして岩﨑さんとのento設立……「一歩踏み出して行動すると、周りの環境や状況がどんどん良い方向へ変わっていった」と、早苗さんは言います。

 「自分を変えるためには住むところを変えよ、自分を変えるためには付き合う人を変えよ、自分を変えるためには時間配分を変えよ」 これは早苗さんが最近知り、「すべて自分が実践してきたことだ!」と驚いた言葉なのだそう。
 「わたしがフリーになったのは、自分らしく生きるため。この言葉のように決意して行動に移した途端、世界が変わりました。本当にこの選択をしてよかったです!」と明るく話す、早苗さん。女性の強さをも感じさせる、希望に満ちた眼差しが印象的でした。


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馬場早苗
ママ×クリエイティブento代表。
消費者目線でパンフレットやチラシからイラストまで、幅広く販促ツールの制作を行っているグラフィックデザイナー。
15年のデザイン制作実績。